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奥 隆之; 吉良 弘*; 林田 洋寿*; 酒井 健二; 猪野 隆*; 廣井 孝介; 篠原 武尚; 加倉井 和久*; 鈴木 淳市*; 相澤 一也
no journal, ,
これまでにJ-PARCにおけるパルス中性子ビームの有効利用を目的として、広いエネルギー帯域の中性子偏極に有効なHe型中性子フィルター(He-NSF)の開発および高度化に取り組んできた。He-NSFは数十meVまでの高いエネルギーの中性子を、ビームを乱すこと無く偏極できる唯一のデバイスである。また、大きな断面積をカバーできることから、パルス偏極中性子を用いたイメージングにも有力なデバイスである。J-PARCの様な高強度パルス中性子源施設では、重厚な放射線遮蔽体内に装置を設置する必要があるため、我々はこれまでにコンパクトで使いやすい汎用的なレーザー光学系とそれを用いたHe中性子偏極フィルターシステムの開発に取り組んできた。また、最近、大きな断面積の中性子ビームを偏極するための高度化研究として、大型He偏極子の実現に必要な、高強度コンパクトレーザー光学系の開発に取り組んでいる。会議では、これまでの成果について紹介するとともに、現在開発に取り組んでいる高強度コンパクトレーザー光学系について発表する。また、我々の開発体制の現状について報告し、今後の偏極子高度化研究の方針について議論する。